ニードルフェルトでリアルな動物を作っています。 彼らの紡ぎ出すそれぞれの物語を、どうぞ聞いてください。
昭和10年の新聞
2017年05月20日 (土) | 編集 |
巷でよく行われているという、断捨離とか、生前整理。

私もやらなければなあ…という自覚ぐらいは、頭の片隅に(…片隅かいっ)あるので、手をつけやすいところから、やっている。

先日は、骨董市などで集めた、昔着物の端切れを、どんどん整理。
洗い張りした紅絹を、古新聞を芯にして、ぐるぐる巻いたものが出てきた。
この丸めた新聞紙だけでも捨てて、コンパクトに畳もうと、抜きだしてみたら、日付が昭和10年3月だった(!)

まさかそこまで古いとは。
触るとたちどころに手が荒れそうな埃っぽい、くるくるに癖がついた紙を、捨てる前に目を通すか、と思って読み始めたら、これが面白くて、面白くて。
記事のみならず、広告も、隅々までつっこみどころ満載で目が離せなくなってしまった。

捨てるのをやめて、しばらく重しをしておいたが伸びない。
そっと霧吹きしてみたら、まあまあ皺が取れた。
きみは80年も…丸まってたんだね~

昭和10年の新聞ー一面

独逸のヒットラー総統、と当たり前のように書いてある一面。

昭和10年の新聞ー映画

映画の広告。
怪人マブゼって…誰…
北杜夫のエッセーで、名前見たことある気がするけど…。

昭和10年の新聞ー広告、薬

モルヒネ、コカインの文字に目が吸い寄せられる小さな広告。
中毒を飲んで直す薬(!)
こんな深刻な中毒が、市販薬を飲んで直る…の?

しかし右下の「セメン菓子」もすごい。
回虫においしくてヨクキク、日曜には必ずお用いを、偽物あり鳥居印にご注意、云々。

セメンって何なんだろう?食用の石灰みたいなものかな?
ヨクキクくせに、週に一回は続けなければいけないのか。駆虫できても、次から次へと口から入ってくるってことですね。
鳥居印を目印にしても、こんな広告出したら、偽物つくってるほうも鳥居印を付けるだけなのでは。

昭和10年の新聞ー薬2

止血剤トロムボゲンも画期的な薬だ。
喀血、月経過多、脳出血、外傷、いろんな別々の原因で起こる様々な出血を、全部止めるという。

プラトン万年筆は、知らないけれど、他にもぢの薬オセロとか、星印ソースとか、ネーミングが文学少女っぽい広告があった。
無くなってしまったのが惜しまれる。

昭和10年の新聞ー雑誌広告

婦人雑誌の広告。
牛乳を使うニキビ新療法が、気になる…。
知りたくて一晩、よく眠れなかった。

結局、この古新聞も、捨てられず私の宝物、永久保存版になってしまった。(おいおい…)
断捨離も、ひとやすみ(おいおい…)
おあとがよろしいようで…(いや、よくないかもしれないけどね…)
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御金神社
2017年01月07日 (土) | 編集 |
例によって…チクチク、ただチクチク、地味な年越しでした。
桂*おやつさんの「ねこことりりす」に向けて、いつものことですが修羅場です

出来たものから、出品作の紹介を始めますので(数日のうちに、)またご覧いただけましたら幸いです

さて初詣も例年のように京都へ行ってきました。
しかし今年は、いつもの年とは違う。一度もお参りしたことのない、ここ↓

御金神社

御金神社へ!(あ…みかね、と読みます)

鳥居が黄金色です。
このあまりに現世的な雰囲気の鳥居が、静かな住宅地の中にいきなり立っています。
二条城と烏丸御池の間、西洞院通にあって、烏丸御池から歩いていける距離。

御池通をてくてく行くと…西洞院通に行列が出来ていて、御池通にはみ出しそうな長さ。
えーと…こんなところに、行列のできる名店は、なかったよね…

この行列が、初詣の行列と気付くのに数秒。
初詣の時期は混むと聞いていたが、なめてかかっていました。

それでも列に並びました。
ここにお参りしたかったわけは…

この御金神社は、そもそも金属の神様です。
通貨は金属だから、お金の神様の一面ばかりが目立つものの。
金属の器具、金属製の機械、全てを守ってくれる。
世の中大体の工業生産品は、機械で作られているし、農機具、大工道具、職人の道具、裁縫の針、料理の包丁類。

そしてそして、私の大事な、ニードルフェルトの針だって!

針供養の神様には、去年お参りしたけど、是非一度はおおもとの金属の神様に、お礼とお願いをしなければ。
どうかもっと技術が上達しますように…

ずいぶん並んだけど、清々しくお参りが出来て良かった。

ふと見ると、手水舎に小さなざるが置いてあって、皆さんお金を洗っている。
とても狭い境内なので、先に手を清め→お参り→お金を洗うという流れだと、余計に待ち時間が長くなるので、お参りした後で洗うようにコースが敷かれているのだ。
キャッシュカードを洗っている人を見て、なるほどと感心する。
お金の出所を洗っておけば、小銭全てを洗わなくていいかも。
折角だから、私もカードを洗ってみた。

今年もいっぱいフェルトが作れて、多くの人に届けられますように。
素敵な場所、面白い場所、不思議な(?)場所に行けますように。
皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。 
南蛮文化館
2016年12月05日 (月) | 編集 |
大阪・中津に、南蛮文化館はある。
随分ひっそりと、ある。

何年も前に、JAM POTの店長さんのツイッターで紹介されてて、面白そうなので行ってみた。
しかし収蔵品のあまりの内容の濃さに、一回では消化しきれない感じで、また今度ゆっくり来ようと思った。

そして…。
こうした場合の常として、「また今度」は、なかなかやってこないのだった。

行きにくい理由、その大きなものに、「年間10カ月は休館している」(!)がある。
5月と11月しか開いてない。
時折、ふっと南蛮文化館の事を思い出しては、『もう5月は過ぎちゃった…』『まだ11月は先だよね…』
そんなことを繰り返し。

しかし今年は、奇跡的に、11月の最終週に、思い出すことが出来た。 
そして11月30日に、ギリギリ行ってきた。

ここです!

南蛮文化館ー1

阪急中津の駅を出ると、この↑電柱についてる案内看板がすぐあるので、わかりやすい。

南蛮文化館ー2

いざ!

南蛮文化館ー3

一度目に来た時は、すごい濃いキャラのスタッフさんが、ずっと案内してくれて、あれやこれや、しゃべりっぱなしであった。
最後には、頭がくらくらして、解説なしで静かに見せてほしいと心の底でちょっと思ってしまった。
でも今日は、同じ人はいなかった。
お元気だろうか…会えなくて少し残念な気も。

ここの収蔵品には、解説がほとんど付いていなくて、一つ一つはとても貴重なものなのに、何の説明もなく置かれている。
向き合う各人の知識が試されているかのようである。(冷や汗)
やっぱり、一度目にスタッフさんに説明してもらって、有難かった。

展示の仕方も、大らかというか、小さいものはさすがにガラスケースに入っているが、触ろうと思えば触れる距離にむき出しで置いてある螺鈿の箪笥や、大砲みたいなものも。
いろんな意味で濃い美術館。

収蔵品では、南蛮図屏風が名高いが、私のお勧めは隠れキリシタン関係の品々。
釈迦の修業時代とされていた、聖ペテロとか、中国の西王母になぞらえた聖母子とか、絹地で押し絵の技法で描かれたキリスト磔刑図とか。
いつまでも見ていたかった。
ゆっくり自分と対話したくなったら、また来よう…。
(そんな気分の時に限って、またあのスタッフさんに会ったりして?)

キリスト教美術に関心のある方、必見です!
あの猫に会いに、あの店へ…「船はしや」
2016年11月26日 (土) | 編集 |
数日前、テレビで「看板猫に会える店」を紹介していて…

まあそんな情報はいくらでもあります。

でも、猫カフェと違って、いつ行っても接客してくれるってわけでもなく、「今日は、いない。」ということが、よくあります。
そして、ほとんど猫が目当てで行ってるので(私はね)、会えないと、かえってうっすら悲しい記憶だけが残ったりします。
猫を出せとか、御無理を言っちゃいけない。
会えたらラッキーだ…くらいに思っておかなければ、と分かってはいますが。

その点ですよ。
今回目指したこの店は、「絶対、会えそう」なのでした。
行ってみました。京都寺町二条。

船はしやー2

船はしや。
由緒ある店構え。
五色豆の元祖。
今は、生菓子の流通も楽にできる世の中になったので、京土産も多様ですが、大昔は、五色豆、生じゃない焼いた八橋、そばぼうろが主流でしたね。
(私はいつの時代の人やねん!!…と、ひとりツッコミを入れる)

そんな老舗のショーウインドーが

船はしやー1

こちら。

ガラス越しに偵察するも、窓辺の、ガラス際のお昼寝処は空っぽだった。
あらかじめ、ネットで情報を集めたところ、午前のほうが遭遇率が高いとの声もあったので、9時45分に行ったのだが、早すぎたのだろうか。
奥の、ストーブの前に1匹丸まって寝ているのが見える。
入ろう…!

いました。

シロ店長ー2

これは、シロ店長だ。(←予習してきている)
まだ眠かったのか、この後ずーっと帰るまで、すやすやと寝ていた。
なるべく、もたもたと時間をかけて(笑)、福だるま型のミニせんべいなどを購入。

シロ店長

か…かわいい…。

それにしても、この店、三月書房の隣だったことに驚く。
私はこの通りを何回も通っているのに、なぜ今まで猫に気付かなかったのか?
それとも、店は老舗でも、猫を前面に押し出してきたのはつい最近とか?
謎は深い。

船はしやー3

それより何より、この猫はシロより縞の要素が強いように思うんだけど、どうしてこういうネーミングなんだろう…。
これまた謎。
京都、恐るべし。
京都路地裏タイムスリップ
2016年07月25日 (月) | 編集 |
昨日、祇園祭、後祭りでにぎわう京都へ行ってきました。
混んではいたけれど、好きなお店を巡ったり…楽しめました。

三条通りに、何度か行ってる針の専門店、みすやがあって…。
店構えが素敵です。が、周りのごちゃごちゃした空気感と全然合ってないのが面白すぎる。
行くたびに、二度見、三度見してしまう。

みすや針看板

三条通りへ行った人は知っているでしょうが、東のはずれのほうになるにつれて、わちゃわちゃした都会の空気になります。
そこにひっそりと、誰も目をやらないような高い位置に、看板があります。
普通看板は、一階の軒の高さにあるものですが、これは二階の天井くらいの高さ。
あ…右から左へ読みます。「みすや御はり」

みすや針

看板の下の、細い暗い通路をくぐると、そこに…
別世界です。坪庭の向こうに小さなおうち。

みすや針扉

針を何度も買ったなあ…
といっても、針ってそうそう減ったりするものではないけれど、待ち針の新作を見るのが楽しみなんです。
樹脂粘土で作った、動物なんかの形をした待ち針がたくさん。

そして…もう一軒紹介せずにいられない、気になり続ける店。
昨日撮った写真じゃないけれど、

子育て飴

時節柄、夏にぴったり「幽霊子育て飴」

子育て飴店舗

何てレトロな店構え。通るたびに、じっと見てしまう。
松原通、建仁寺の南にあります。

子育て飴由来

「慶長四年」など、年号や氏が具体的に記されているところが、いやがうえにも「事実だぞ。」って感じが…

三途の川の渡し賃に、小銭を一緒に埋葬したのを使って、買いに来たんですね。

幽霊と名付けられていても、怖いとか、縁起が悪いものではなく、むしろ御利益がある飴だそうです。
この飴をなめた赤ちゃんは丈夫に育ったし、とても優秀な人で高僧になったので、滋養があることの証明でもあり、学業成就にあやかれるかも、ということで。
私個人としては京都土産として強くプッシュしたいところです。
(自分じゃ食べたことないんですけどね…これ以上滋養がついても困るので…) 

近くを通ったら寄ってみてくださいね~眩暈の感覚を味わえますよ。